[株式会社リクルートスタッフィング]
専門性を活かし、限られた時間で成果を出す「ZIP WORK」で、多様な働き方を支援

(左)株式会社リクルートホールディングス iction事務局 事務局長 二葉 美智子氏/(右)株式会社リクルートスタッフィング  エンゲージメント推進部 部長 平田 朗子氏

派遣だからこそ活用しやすい「ZIP WORK」

「時間が限定されている」「専門的な知識やスキルが生かせる」「高い専門性に見合う報酬と、キャリアアップの機会がある」。これらを満たすのが「ZIP WORK」という働き方です。育児と仕事の両立を目指しリクルートグループが推進する「iction!プロジェクト」。その一環として生まれました。発案者はリクルートホールディングスの二葉 美智子氏。

「依頼したい仕事の要件が高いため2ヶ月かけても見つからなかった派遣人材が、週2日勤務・週3日勤務に分割したところすぐに決まったのです。このとき、時間を調整することで高スペック人材が確保できるのだと、派遣先企業目線で実感しました。2016年から実験的にグループ内で導入を進め、当初約20のポジションでスタートしました。」 (株式会社リクルートホールディングス iction!事務局 事務局長 二葉 美智子氏)。

二葉氏とともにZIP WORK導入に取り組んだのが、リクルートスタッフィングの平田 朗子氏。既存の派遣登録者の中にフルタイムという条件をはずせば要望通りの高スペック人材がいたことに驚いたと言います。

「高いスキルを持つ求職者に対して、望む仕事を提供できていないことに気付かされました。グループ内での就業実績を事例として、2017年度から派遣先の開拓を進めています。今では100社以上にご賛同いただき、高いご評価をいただいています」(株式会社リクルートスタッフィング エンゲージメント推進部 部長 平田 朗子氏)。

ZIPとは、すばやく動く、パッと終わらせるという意味の英語。元気よく、活力的に、というニュアンスを持ちます。限られた時間で専門的な知識やスキルを活かす働き方を「ZIP WORK」(ジップワーク)と名付けました

iction!(イクション)は、「はたらく育児」を応援するプロジェクトです

多様な働き方をまずはZIP WORKで試して

ダイバーシティや多様な働き方の推進が大切だということや、それによって人材が確保しやすくなると理解していても、就業規則や評価制度の整備、現場の説得など、短時間勤務を実現するには乗り越えなければいけないハードルがいくつもあるというのが企業の実態です。ZIP WORKは派遣というフレキシブルな就業形態で、新しい働き方を取り入れるための「トライアル」ができますよ、とアピールしているそうです。実際にZIP WORKERの受け入れにチャレンジした企業の満足度が高く、同じ企業で他ポジションの依頼が追加で入るなど、次々と活用が広がっているとのこと。ZIP WORKの持つポテンシャルがうかがえます。

「事業環境の変化が激しい昨今、急に今まで自社にないスキルや経験を持った人材が必要になった、専任を1名採用するほどの業務量ではないが高い専門性が必要な業務を抱えている等、難易度の高い業務を担う人材がすぐ欲しい、という企業のニーズは確実に増加しています。ここにZIP WORKがフィットするのですね。人事担当者だけでなく、人手不足を肌で感じる現場責任者とも接点を持つ派遣会社だからこそ、業務や時間の切り出しも含めた提案ができると考えています。求職者側は当初『育児中の女性』をイメージしていましたが、ダブルワークを理由に短時間勤務を希望する人が30%と、育児理由36%に次ぐボリュームゾーンです。社会保険労務士として独立したけれど収入が安定するまで派遣を併用するといった兼業希望の方も多くみられます。働き方の多様化は求職者のほうがずっと進んでいると実感しています。我々人材サービス企業もそれにあわせてサービスをもっと拡充させていく必要を感じています」(平田氏)。

希望する勤務条件が変わるなど、個人ではハードルが高い交渉も、派遣なら担当者が間に入るためスムーズです。高スペック人材が希望する働き方で安心して能力を発揮できるステージ、それを企業から引き出し、多様な働き方の受け入れ態勢を整えていく。派遣会社の機能を高次元で実現する一例がZIP WORKだと言えそうです。

株式会社リクルートスタッフィング 会社概要

本 社 東京都中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル
設 立 1987年6月22日
代表者 代表取締役社長 柏村 美生
派遣事業領域 オフィスワーク・営業・販売・金融・製薬・研究開発・アパレル・ファッション販売・コスメ・ビューティー・クリエィティブ・IT・エンジニアなどの専門職派遣、時短派遣、シニア・プロフェッショナル派遣など
派遣社員・派遣先ご担当者の声
PR・マーケティング事業を行っている派遣先企業ご担当者様

繁忙期ピンポイントで広報担当者を求めていました。経験者となると人材確保は難易度が高く、ZIP WORKの導入を決めました。指揮命令を行うにあたり、極力経験が活かせる業務に絞ってお任せし、生産性高く、お互い満足して働けるように工夫しています。いま活躍していただいている派遣社員は、当社事業との親和性も高く、業務経験が豊富な方だったため、即戦力で活躍していただけると感じました。

障がい者雇用特例子会社でZIP WORKERとしてご勤務の方

父の介護と両立できる仕事を希望していました。通院日等の変更があった場合も、事前に派遣先と派遣元にご相談をさせていただき、振り替えなど臨機応変に対応してもらえるので助かっています。キャリア志向だった私には介護離職は大きな痛手でしたが、やりがいある業務に携われる働き方が見つかり、仕事も介護もメリハリをつけて集中的に取り組むことができるようになりました。忙しくも日々前向きに過ごしています。

インテリア業界でZIP WORKERとしてご勤務されている方

個人事業との両立ができること、新たな分野に挑戦したいと、ZIP WORKにチャレンジしました。確かに両方が忙しい時もありますが、調整は十分可能。派遣就業のない日に個人事業の仕事を集中させることで、効率よく働けています。また、派遣先の仕事で学ぶこと、例えば企画書の作り方などは、個人事業に役立っています。2つの仕事が影響しあって、よりよいものになっていると感じます。

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